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はじめに
こんにちは。オバタ質店の店長、小畑です。
今回は久々の質屋についての解説記事です。
最近は質屋の認知度もほんのり高まってきたのか、最初から質預かりを前提に当店に来店していただくことも増えました。
しかし、このおそらく人類史がはじまってから※続く質預かりはまだまだ便利に使えるし、さまざまな提案ができる。
そう思って質預かりの説明を拡充させていただくことになりました。
※誇張ではなく、質屋という業態はかなり歴史が古い。古代ローマ時代には存在している。銀行よりも歴史があったりする。
そもそも質屋とは――お客様の品物を元にお金を貸すお店です。
当店のテレビCMなんかもそうですが、質屋というと「いらなくなった品を買い取ってくれる場所でしょ」と理解されている方も多くいらっしゃいます。
もちろん、それは間違いではありません。当店としても買取は重要な業務ですし、何より当店の店頭に並んでいる品のほとんどは買取させていただいた品です。
しかし当店の、ひいては質店の本来の業務は買取ではなく、質預かりという、品物をもとにお金を貸す行為であったりします。
どうやって質預かりするの――実は買取とほとんど同じ流れです。
では、質屋が買取店とほぼイコールに思われているのは何故かと言いますと、来店から成約までの流れがほぼ同じだからだったりします。
- 来店
- まずは当店にご来店いただきます。その際、必要なものは下記の通りになります。
・査定を希望する品物
・成約時に提示していただく身分証明証
例)運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード、住民票、公共料金の支払い証
※在留カード、およびパスポートは身分証明証として取り扱えません。ご了承ください。
- 査定
- まずはお客様に当店にご来店いただき、お品物を査定いたします。
当店では米国宝石学協会の研修を受けた鑑定士が在籍しており、高い専門性と経験に裏打ちされた査定をお約束いたします。
- 成約
- 当店の査定金額にご納得いただき、ご成約いただいた場合はその場で現金買取、または質預かりとなります。
身分証明証のご提示と書類に記入いただき、現金を受け取っていただければ完了です。
……と、ほぼ同じ流れで品物を当店の鑑定士に渡していただき、査定を行い、成約したらお金が手に入るというものだったります。
唯一の違いはその後で当店に再来店していただき、品物を引き出すことができるという点です。
そしてこれが、質屋という業態の魅力であったりします。
品物を引き出すことができる、というメリット
買取店との最大の違いである後日、品物を引き出すことができるという点は、店側にとっても、またお客様にとってもメリットがあったりします。
お店側からすれば、確実に買い手がいる状態であるという点。そのため、買取であればやらないような特殊な商材も質預かりであれば可能、という場合も結構あったりします(当店がホビー商材にやたらと強いのはこれも理由のひとつであったりします)。
そしてお客様側にとっては、自分の大切な品物を手放す必要がない、という点がとても大きいです。
特に物価が高騰している昨今にあっては次に同等品を購入するということが難しくなっている場合も多々あります。
あるいは限定品でもう買えない、恐ろしいプレミアがついてるなんてこともあるでしょう。実際、店長もあの時買っておけばと後悔するあんな品こんな品は星の数ほどあったりします。
そんなときこそ質です。当面の資金を確保しつつ、大事な品は手放さない、そんな都合のいい話を質屋は提案できます。
質屋を使うデメリット――ご利用は計画的に。
質屋を使うデメリットというのももちろんあります。
お店側からすると法律でガチガチに規制されており、ショッピングモールへの出店のようなことが難しいことがあったりします。保管用の金庫には防火壁などを備えておくようにとなっていて簡単に用意ができないんですね。お客様の品物を安全に保管するというのが仕事なので当然なのですが。
そしてお客様にとってのデメリットはやはり利息になります。質屋は現物を自分たちの施設に保管する、法律用語で言うところの留置を行うことでお客様からの返済を促している関係上、利息は通常の金融機関からの融資と較べると割高になりがちです。
その分持ち込まれた品物の金額で査定するため審査などがなく迅速にお金がもらえるという点があったりしますが、ちゃんとデメリットが存在することはご理解ください。
どういう時に使うの――賢い使い方が大事です。
では、質屋さんをどういう時に使うのがオススメなのか、と言いますと当店としては瞬間的にお金が必要になった時、と答えるようにしています。
たとえば、
・住宅保険などで高額の支払請求がきたとき
・車検が思わぬ高額見積もりになってしまったとき
・入院などで急な出費が発生してしまったとき
などです。
特に入院などのアクシデントの場合、後から保険金が入る目処は立っている場合も多いでしょうからこういうタイミングで何かを売ってしまう、というのはもったいないかなと思います。
質預かりであれば当面の資金を確保したいという場合にも柔軟に対応可能です。
まとめ
今回は質屋の仕組みについての解説――という形でお送りさせていただきました。
メリットだけがあるような仕組みではないので一概に絶対に正解なんては言いません。
実際、本当に不要品だから買い取って欲しいというお声も多くいただきます。
ですが、本格的なインフレ時代にあっては一度手放してしまうともう一度購入するのが大変になるというのは動かしようのない事実でもあったりします。
大切な品物だからこそ、手放すかどうかをじっくり考えられる質預かりを検討してみてはいかがでしょうか?
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